ここでは私、岡塗装の店主 岡 宣行が塗料のことを語ります。あくまで個人的な研究・勉強の範囲を脱してないので誤認識などあるかもしれません。 このページ作成のあたり、友人Chemical_H氏のお力添えがありますことをここでお礼申し上げます。
こんなこと考えたことありますか?
赤い物はなぜ赤いのか?色ってなんだ?
私は仕事柄こんなことをよく考えます。それにはまず太陽光線について知らなければいけません。よく色決めなどで色見本を見ていると室内と太陽光下では色が違って見えます。
そうです、色は自発的に発光していないんです(当たり前だろと言われそうですが)
つまり、外的な光線を反射して色になっていると。 太陽光の可視光(色として認識できる光線)はおよそ7色です。虹がそうですね。なので赤色は太陽光の赤色光線のみ反射し、他の色の 光線は吸収しているのです。ですから室内の蛍光灯の元で見る色見本と太陽光下で見る色見本とではもともとの光線が違いますから 当然目に入ってくる色も違うのです。ここでおもしろいのがあくまで色は同じ色なのに環境によって見え方が変わるというところです。 ここら辺も色決め時に頭に入れとくほうがいいかもしれません。
余談ですが紫外線・赤外線ってありますよね、あれは7色の可視光の両端が 紫と赤なんです。それより外側の目に見えない光線。略して紫外線・赤外線。そんな感じだと思います。繰り返しますが ここでの文章はあくまで私の理解に過ぎませんのであしからず。
むずかしいですね。ペンキ屋を長くやってますが、完全には掴みきれない。深いです。
ここでは塗料を化学的観点から説明します。塗料はいろんな化学物質を混ぜ合わせて構成されているんです。
大きく分けて4種類の物からなります、1、樹脂(主要素)2、顔料 3、添加剤(副要素)4、溶剤。
4の溶剤は乾燥の過程で揮発してなくなります。つまり1,2,3の物質が塗られた部分に残るわけです。
3の添加剤はいろんな効果を与えます。塗りやすくしたり、平滑にしたりなどこの添加剤も後日詳しくやります。
2の顔料はなんといっても塗料に色を与えます。ほかにも錆止効果顔料などもあり、顔料については深すぎて語りきれません。
1の樹脂、塗料の主要素である樹脂。その名のとうり大昔は植物性油に顔料を混ぜて塗っていたらしいです。 現在では合成樹脂が主流です。色を与えている顔料を樹脂がその場に留めて、かつ保護しているわけです。
別記事にてそれぞれの要素を詳しく説明します。
塗料は用途が多岐にわたり、また被塗装物もさまざまなことからいろんな分類法があります。 これが塗料という物の理解を難しくしていると思うのですが、しかし無いとこれまた困るから大変です。 パシーっと割り切れない、右から左まで一列にさまざまな塗料を並べられないのです。 ここでよくある分類を紹介します。
- 被塗装物による分類(木部・鉄部・自動車・鋼橋など)
- 塗料の未乾燥時の状態による分類(溶剤型・エマルション・粉体塗料・水性塗料など)
- 主要樹脂による分類(アクリル・ウレタン・フッ素など)
- 補助的な効果による分類(遮熱・断熱・低汚染など)
まだまだ分類法はありますが、この辺にしておきます。
少し知識のある方なら違和感がないですか?そうです現場でこれ等の言葉は混ぜられて使われています。 混ぜる気はないのでしょうが、各メーカーさん長所を謳いますからね♪^^;